「いのち会議」とは、「いのち」とは何か、「輝く」とはどういうことか、「誰一人取り残さない」ために何をなすべきかを、あらゆる境を越えて考え、話し合い、それぞれが行動に移す場です。いのち会議 

活動状況|アクションパネル

【開催報告】2023年12月15日(金)、ポストSDGs勉強会「SDGsの進捗と課題についての国際的議論」 -開発援助実務者から見た国際場裡の議論と動向- を開催しました。

12月15日(金)、「SDGsの進捗と課題についての国際的議論」 -開発援助実務者から見た国際場裡の議論と動向-を、大阪大学中之島センター「いのち共感ひろば」とオンラインのハイブリッドで開催しました。話題提供者の方々含め会場には15名、オンラインには58名が集まりました。

趣旨:

 現在、持続可能な開発目標(SDGs)は、達成期限である2030年までの折り返し地点にあります。
 その一方で、今年の9月にニューヨークの国連本部で開催された「SDGsサミット」では、グテーレス事務総長が「目標の15%しか達成出来ておらず、多くは逆行している」と報告するなど、このままでは2030年までに到底達成できないなどの悲観的な意見が主流とされています。
 この状況は新型コロナ感染症の蔓延、ウクライナ紛争や原油や食料価格の高騰などが要因とされますが、人類は残された7年足らずの期間においてSDGsの取り組みをどのように加速化するのか、またこのような状況や課題にどのように対処すべきなのかなど、今日も様々な国際場裡で議論されています。
 この勉強会では、このような議論がなされている場に参加しているJICAの実務者をお招きして、各国政府や国際機関、NGOなどがどのような議論をしているか、また、今後、課題達成への遅れや新たな課題に対処しようとしているかなどの現状や今後の動向について、話題提供いただき、今後、関西SDGsプラットフォーム大学分科会や「いのち会議」に参加する関係者間で今後の活動のあり方についてともに考える場と致します。

◆日時 2023年12月15日(金)15:00~16:30
◆開催場所 大阪大学中之島センター5階とオンラインによるハイブリッド開催
◆プログラム 
 ・挨拶 堂目卓生 大阪大学SSI長 「いのち会議について」
 ・話題提供 安永幸代 国際協力機構(JICA)企画部援助協調企画室 調査役
 ・話題提供者と参加者による対話 進行:田和正裕(大阪大学SSI教授)

以下に、当日の発表者の動画を掲載いたします。

開会挨拶 堂目卓生(大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ長、大阪大学総長補佐、いのち会議市民部門長)

✓大学分科会の概要・活動とポストSDGsプロジェクト(PSP)の位置づけの説明
✓いのちの理念(CapableとVulnerable)、いのち宣言・いのち会議の説明

安永 幸代 (国際協力機構(JICA) 企画部 援助協調企画室 調査役) 「SDGsの進捗と課題についての国際的議論」

✓SDGsの達成に向け、若者世代を巻き込むことが重要性であり、JICAでもビジネスコンテストや大学との連携など、若者の活動を支援する取り組みを行っている。
✓JICA事業は、外務省の開発協力方針に基づき、人間の安全保障や質の高い成長を目指し、SDGsの達成に貢献している。
✓エルサルバドルでの地熱発電やシャーガス病の治療薬開発など、現地大学や日本の大学との連携を進めており、移民との協力や国際赤十字との連携も強化している。
✓JICAは、技術協力と資金援助を組み合わせ、特に紛争脆弱国での支援に取り組んでいる。また、進行ドナーとの連携や、民間企業との協力も推進している。
→SDGs達成には、さらなる加速が必要であり、資金不足や複合的な危機の影響がある中で、行動を強化していかなければならない。