「いのち会議」とは、「いのち」とは何か、「輝く」とはどういうことか、「誰一人取り残さない」ために何をなすべきかを、あらゆる境を越えて考え、話し合い、それぞれが行動に移す場です。いのち会議 

活動状況|いのち宣言

いのち宣言の活動について

「いのち会議」は、いのち輝く未来社会のために人類が為すべきことを人類全体に向かって宣言し、2030年のSDGsの達成、および2030年以後の社会に向けた行動指針を示します。2025年10月11日、大阪・関西万博会場のEXPOホールで「いのち宣言」として発信します。また、「いのち宣言」を万博会期後も活動を拡げていく「いのち会議」の理念的な基礎とします。

「いのち宣言」は、アクションパネルの12のテーマにもとづきながら、また、17のSDGsおよび+Beyond(SDGsの先)に結びつけながら、「いのち」を「まもる」、「はぐくむ」、「つなぐ」、「かんじる」、「しる」という5つの視点で発出します。

「まもる」とは「さまざまな脅威から「いのち」をまもる。とくに、傷ついている「いのち」、弱められている「いのち」に向き合い、寄り添い、手を差し伸べる」です。「はぐくむ」とは「多種多様な「いのち」の秘めた力を見いだし、「善く生きる」ために活かす。社会のしくみを整え、ひとりひとりの潜在能力を伸ばす。自然の恩みを持続可能な形で受ける」です。「つなぐ」は「様々な差別や偏見、分断を乗り越え、敵意のない世界を実現する。自然と共生し、全体がひとつの大きな「いのち」であることに気づく。過去、現在、未来へと「いのち」をつなぎ、大きな「いのち」を持続させる」ということです。

「まもる、はぐくむ、つなぐ」は「いのち」に対するアクションですが、私たちがアクションを起こすためには、何か大切なものを感じていなければなりません。宣言では、「いのち」を「かんじる」、つまり「人や自然と出会い、それぞれの「いのち」を感じる。「いのち」のはかなさや傷つきやすさを感じ、そうであるがゆえに、「いのち」の尊さや喜び、秘められた輝きや価値を感じる」という視点を設けています。

さらに、課題を解決するだけでなく、そのようなアクションを通じて「いのち」の本質を「しる」ということも必要です。私たちが本当に求めているのはこのことかもしれません。宣言は、「「いのち」のみなもと、「いのち」を成り立たせているもの、「いのち」が向かっているところを、科学、哲学、宗教だけでなく、さまざまな経験を通じて知り、生かされていることの意味を知る」という視点からの提言も含みます。

現在、「アクションパネル」をはじめとした「いのち会議」の諸活動に参加してくださった方々、および「いのち会議」の理念に賛同してくださっている方々にご協力いただき、2050年に向けた「提言」を掲載しています。今後、これらの「提言」をもとに「いのち宣言」を策定してまいります。「提言」に対して皆様のご意見をお寄せいただければ幸いです。