いのちの声
集まったいのちの声をご紹介します。




これまでに世界中の人から1000件を超える「いのちの声」が届けられています。
これらの声は、「いのち会議」やJICAが行うイベントに参加した様々な方、海外から来日している留学生そしてJICA海外協力隊やその現地関係者の皆様から寄せられた大切な声です。
それらひとつひとつの生の声に耳を傾けることで、世界の現状や課題、我々の進むべき方向が浮かび上がってきます。
以下にそのいくつかを以下のとおり紹介します。
世界からあつまったいのちの声
(日本の声)
(1)戦争のない平和な世界。だれも人を傷つける権利は持っていないと思います。
障害者、高齢者も誰もが尊厳を持って生きられる社会、貧困のない社会を望みます。(女性、61歳~70歳、日本)
(2)子どもたちが地球のどこに生まれても、自分の可能性を信じ、やりたいことに挑戦できる社会。みんなが相手との文化や考え方の違いを認め合える社会。(女性、21歳~30歳、日本)
(3)実質的平等が実現され、誰もが満足いく生活を送ることができる社会。収入や地位をはじめ、ひとりひとりに差が生まれるのは悪いことだとは思わないが、人種や外見など、生まれ持ったもので差別されることがない世の中。自分に出来ることがあるかは分からないけれど、揉め事はあったとしても、戦争や紛争などが起きず、簡単に人の命が奪われない世の中。(男性、21歳~30歳、日本)
(海外からの声、途上国)
(1)私が望む社会や世界は、包摂的で、思いやりがあり、持続可能なものであり、すべての人がその背景に関係なく、等しく成長と活躍の機会を持てるような世界です。人々の関わり合いの基盤が、親切さ、尊重、理解であり、環境を守り、善のための技術を進化させ、すべての人々の教育と福祉を推進するために協力し合うような社会です。私は、すべての人がその背景や状況、困難に関係なく、尊厳と目的、そして喜びをもって生きる権利があると信じています。公正で、思いやりがあり、持続可能な世界は、誰一人取り残されることなく、未来の世代により良い地球を引き継ぐことができます。親切さと共感が私たちの意思決定を導く社会は、苦しみを減らし、より強いコミュニティを生み出すことができます。人々は破壊的に競い合うのではなく、互いに支え合うべきです。(男性、31歳~40歳、ラオス)
(2)私は、すべての背景を持つ人々が、尊重、思いやり、協力という共通の価値観によってひとつの大きなコミュニティとしてつながりを感じられる世界を望んでいます。そこでは、文化的多様性が祝福され、国籍、性別、経済的地位に関係なく、すべての人が大切にされ、包み込まれていると感じられる社会です。私は、人と人とのつながりを大切にし、国境を越えて共感と理解を育む世界を思い描いています。課題を自分たちのためだけでなく、すべての人のために協力して解決しようとする社会——誰も取り残されることのない、そんな世界です。私たちが共に生き、共に成長し、共通の目的と帰属意識を感じながら調和の中で暮らせる、そんな世界を願っています。(女性 31歳~40歳、インドネシア)
(3)私は、平和と正義に満ちた世界を望んでいます。人々の出自やアイデンティティに関係なく、教育、医療、雇用の機会に平等にアクセスできる世界です。そのような世界では、たとえ母国から離れていても、誰もが尊厳と幸せを持って生きることができます。私は平和と正義のある世界を望んでいます。なぜなら、私は紛争と不平等の壊滅的な影響を直接目にしてきたからです。母国スーダンは現在、医療制度の崩壊や食料・水・医薬品の深刻な不足により、最悪の人道危機に直面しています。とりわけ、無実の子どもたちが予防可能な理由で苦しみ、命を落とす様子を見るのは非常に辛いことです。これはスーダンだけでなく、パレスチナなど他の紛争地域にも共通しています。人々がただ生まれた場所の違いだけで、このような苦しみを強いられているのです。こうした体験を通して、私は教育・医療・雇用の機会を万人が平等に享受できる社会の実現を強く願うようになりました。そのような平等こそが、安定、尊厳、戦争や貧困のない未来への鍵であると信じています。(女性、31歳~40歳 スーダン)
(4)教育を、私たちを解放する手段として捉える社会。科学と地球への配慮を結びつけ、世代間の正義を追求し、情報を正しく使い、異なる知の領域が対話できるような社会。科学が世界を説明するだけでなく、私たちに地球を大切にする心を育み、批判的思考とグローバルな協働を通じて、強く結びついた共同体を築いていく、そんな社会を目指したいのです。(男性 51歳~60歳 エルサルバドル)
(子供たちの声)
(1)苦しい思いをしている人がいない世界。みんなが笑顔だと幸せが広がるから。困ってる人に声をかける(男性、10歳以下、日本)
(2)みんな幸せな世界。みんな幸せだったらみんな嬉しいから。みんなを手伝ってあげること(性別不明、10歳以下、日本)
(3)やさしい世かい。みんながやさしくなれるよう。人にやさしくする。(性別不明、10歳以下、日本)
(4)死者ゼロ(の社会)。人の命はお金などで買えない大切なものだから。 さいがいバックに人のものもしまっておく。(性別不明、10歳以下、日本)
大阪・関西万博閉幕後も集めます!
大阪・関西万博が終了した後も、すべてのいのち輝く未来社会の実現のため、引き続き「いのちの声」を収集いたします。ぜひ、みなさまの「いのちの声」をお聞かせください。
皆様の声をお聞かせください。「いのちの声 ~あなたが望む社会~」 – いのち会議