「いのち会議」とは、「いのち」とは何か、「輝く」とはどういうことか、「誰一人取り残さない」ために何をなすべきかを、あらゆる境を越えて考え、話し合い、それぞれが行動に移す場です。いのち会議 

活動状況|いのち宣言

【提言】「買い物は投票」。未来の幸せにつながる「選択」が、誰でもいつでもできるよう、市民目線のわかりやすい情報を提供し、ライフスタイルと社会の仕組みを変えていきます。

概要

私たちの暮らしは、ほぼ毎日と言っていいほど、何かを選択し購入して成り立っています。食料、生活用品、移動のための交通手段やサービスも選択して購入しています。

「買い物は投票」という言葉があります。これはアメリカの消費者運動のリーダー、ラルフ・ネーダー氏の言葉です。もし環境や人権問題などお構いなしでつくられた商品をみんながこぞって購入すれば、環境や人権を無視した企業が儲けることになり、そのような企業が増え、環境や人権を無視した社会にかわるでしょう。逆に私たちが、環境や人権を大切にしたものづくりをしている企業の商品を選択して購入すれば、そのような企業の売り上げが伸びて元気になり、気がつくと環境や人権を大切にする社会に変わっているのではないでしょうか。

みなさんは、どのような社会にしたいと考えるでしょうか。未来は私たち一人ひとりの日々の選択にかかっているといえます。

ただ、これまでの選択の基準をすべて諦めなければならないわけではありません。エシカルな視点だけで商品購入をするのは、今の日本社会ではまだまだ難しいのが現実となっています。そこで、これまでの「商品選択のものさし」はそのままで、新たに環境や人権、未来、公正、倫理などを加え、その時々に応じてその場にあるものの中から「Better」を選択すればいい。「Best」でなくても全ての人が「Better」を選んでいけば、社会全体が底上げされていくことにつながります。

認定NPO法人「環境市民1)」は、少しでも未来の幸せにつながるような仕事をしている企業はどこなのか、社会や未来にとってより良い商品とはどんなものか、どこに売っているのかを知りたいという人のために、情報をわかりやすく発信しようと取り組んでいます。設立から30年以上にわたって、普段の買い物のときの商品選びに「環境の視点」を加えるだけで、商品の作り手、売り手、ひいては経済全体に影響を与えることができるグリーンコンシューマー活動2)やそのための環境教育を実践してきました。

他地域の環境団体と全国大手スーパー、生協、コンビニ68社の環境対策を調査・評価し、環境を考えた買い物の実例を示した「地球にやさしい買い物ガイド」の出版を皮切りに、1999年に全国版「グリーンコンシューマーになる買い物ガイド」をグリーンコンシューマー全国ネットワークとして出版。また、2005年にはCSRを応援するNPO・市民ネットワークを立ち上げ、「市民目線のCSR調査プロジェクト3)」を2013年まで実施しました。

そして、さらに広い分野をカバーする「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク4)」を2016年にスタートさせ、企業のCSR・サステナビリティを市民が調査・結果を公表する「企業のエシカル通信簿5)」、Green&Ethicalな商品をウェブサイト「ぐりちょ6)」で紹介するなどしています。引き続き、企業と消費者が信頼しあえるパートナーとして持続可能な社会を築いていけるよう、わかりやすく必要な情報を発信し、加えて中小企業も取り組めるエシカル通信簿セルフチェック版の仕組みを構築できればと考えています。このような活動に関心をもつ人が増えることで経済も変わっていきます。

いのち会議は、これらの団体と共に、誰もが選択・購入しやすい環境にするため、分かりやすい情報の提供を進めていきます。

参考情報

1) 環境市民 https://kankyoshimin.org
2) グリーンコンシューマー活動 https://kankyoshimin.org/activity/life-style/green-consumer/activity-56/
3) 市民目線の中小企業者サステナビリティ自主調査推進プロジェクト https://kankyoshimin.org/jizoku-selfcheck/
4) 消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク https://cnrc.jp
5) 企業のエシカル通信簿 https://cnrc.jp/works/business-ethical-rating/
6) ぐりちょ(Green&Choices)https://guricho.net

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3.経済・雇用・貧困

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いのちを「つなぐ」、いのちを「はぐくむ」

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