いのち宣言
世代、セクター、人種などを超えて、多様な他者と多様な環境において、共に問い、共に考え、共に学び、共に挑み、共に磨く、「共創型教育」をひろめよう
戦争や地球温暖化など、人類が一体となって解決しなくてはならない難題に立ち向かうため、地域・セクター・人種を超えて、連携・共創が求められています。そして、その連携・共創を実現する次世代共創リーダーの育成が不可欠です。一方で、IT やAI などの技術の劇的な進化により、学びの個別化が進展し、知識習得の効率化が進む一方で、連携・共創に必要な力が十分に育まれる教育が実現できているとは言い難い状況にあります。
そのような教育のためには、その負担とコストを社会全体で共有し、産官学がセクターを超えて、世代を超えて、教育に従事することが必要となります。なぜなら、「次世代共創リーダー」の育成に最も必要な要素は、多様な他者との関係であり、多様な他者との具体的な関わりにあるからです。
大事にしたいことは、社会側・おとな側が若者・次世代に教えるという「タテ」の関係をつくることではありません。ポイントは、両者が「ヨコ」の関係をつくり、共に考え、共に学び、共に挑み、共に磨く、「共創型教育」を継続的に実現することにあります。当然ながら、継続のためには社会側の経済的合理性も必要となります。ここで注目したいのは、社会人側の教育効果です。変化の激しい社会環境において、社会人も学び続け、自らをアップデートし続けることが重要です。その際、純粋でエネルギーにあふれる若者と関わることは、その学びの質と量を高める上で、極めて効果的です。
2022年に一般社団法人エッジソン・マネジメント協会が産学連携で設立され、2024年から産官学連繋でMIRA-GE(=ミラッジ)という多世代共創型ワークショップを「共創型教育」のフラグシップとして実施しています。多くの若者にとって、大阪・関西万博を、「いのち輝く未来社会のデザイン」の機会にしようという問題意識を起点としています。
MIRA-GEという名称には、現実と未来に橋をかけるという意味を込めています。中高生・大学生・社会人が4人~5人のグループをつくり、ありたい未来や、その未来を実現する上での課題、その解決のために世代を越えて取り組むアクションについて議論をします。最大のポイントは、より良い未来をデザインするために、日立製作所やパナソニックなどの企業や、香川大学などの高等教育機関から、未来の技術に関する説明をしてもらい、議論することにあります。


長崎東高校での「MIRA-GE」。多世代で未来を議論
2024年には、東京・大阪・京都・長崎・香川・茨城でMIRA-GEを8回実施しており、若者・社会人双方から「学びになった」「刺激になった」と好評です。また、「共創型教育」の実施を通じて、地域の産官学、高校・大学・社会でのセクターや世代を越えた、新たな関係が構築されていることもつけ加えておきます。
2030年までに、エッジソン・マネジメント協会は日本の全国各地で、この「共創型教育」を実現し、「共創型教育」のパイオニアとしての役割を果たしていきます。そして、その成果を2030年のサウジアラビアの万博で世界に発信し、アジアを足掛かりに、いのちをつなぐための重要な施策として、世界各地へとひろげていきます。
いのち会議もまた、さまざまな教育支援組織と連携して、世代や職種を超えて学びあう「共創型教育」をひろめていきます。
【参考情報】
・エッジソン・マネジメント協会
https://www.edgeson-management.jp
・「若年層の次世代リーダー育成に向けた「青田創り」プログラムを長崎東高校で開催~「青田買い」から「青田創り」へ。日本を代表する大企業とともに、世代を超えて若年層を育成~」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000505.000006682.html
【アクションパネル】
教育・こども
【SDGs】


