「いのち会議」とは、「いのち」とは何か、「輝く」とはどういうことか、「誰一人取り残さない」ために何をなすべきかを、あらゆる境を越えて考え、話し合い、それぞれが行動に移す場です。いのち会議 

いのち宣言

「想い」が社会を動かす力となるよう、信頼と共感を基盤とした資金循環のしくみをひろげることで、声なき声に応える持続可能な社会を実現しよう

これまでの日本社会では、国家が多くの役割を担い、社会保障や経済政策、防衛などを通じて人びとの暮らしを支えてきました。しかし、今後は少子高齢化の進行により、納税者が減少し、社会保障の支え手と受け手のバランスが大きく変わっていきます。さらに、戦後の日本経済を牽引してきたビジネスモデルも、今まさに過渡期を迎えています。

そうした中で、国家のみに依存するのではなく、個人と個人がつながり合い、支え合う新たな社会の在り方が求められています。かつて日本に根づいていた「相互扶助」の精神を、いま再び現代的に具現化することが必要です。

また、資本市場のあり方にも変化が求められています。社会的意義のあるイノベーションや事業への投資は、短期的な利益とは一致しづらく、結果として資金が届きにくいのが現状です。資本主義の恩恵を享受しながらも、新しいお金の流れを生み出す工夫が、世界各地で模索されはじめています。

富の偏在は、歴史的にも社会不安や対立を生み出してきました。今こそ、社会をよりよくする取り組みに人々の想いと資金が集まり、多 くの人がその恩恵を受けられるような、持続可能な構造を築く時です。

READYFOR 株式会社は、こうした課題に対し、「フィランソロピーの多様化」によって向き合っていきました。READYFOR は、2011年に日本で初めてのクラウドファンディング・サービスとしてスタートし、「社会を良くしたい」と行動する方々と、その想いを応援したい方々をつなげてきました。

たとえば、資金難に直面した国立科学博物館の収蔵標本保全のために約9万人から支援を集めたプロジェクトや、法隆寺の貴重な文化財修復を支えるためのプロジェクトを展開しました。また、コロナ禍では医療機関や困窮世帯を支援するための緊急支援基金を立ち上げ、多くの共感と資金を集めました。プロジェクト実行者への伴走支援も行い、資金調達にとどまらず持続的な社会貢献を実現しています。

さらに、近年ではフィランソロピー・アドバイザリーとして、篤志家の方々の想いを社会貢献団体に橋渡しする取り組みや、遺贈寄付といった形での支援の可能性も広げています。寄付をしたいという気持ちがあっても、信頼できる寄付先がわからない、という声は少なくありません。私たちは、これまでの経験で培った「寄付先を見極める力」をもとに、思いを託す選択肢を明確にし、寄付をもっと身近なものにしていきます。

この動きが広がれば広がるほど、READYFOR の役割も大きくなります。

10年後、50年後、100年後の社会に思いを馳せながら、本当に必要な場所に資金が届く仕組みを整えること。それは、いわば「声なき声」に応える仕事でもあります。

READYFOR のパーパスは、「みんなの想いを集め、社会を良くするお金の流れをつくる」こと。お金の流れは、決して一部の権力者によって決められるべきものではなく、人びと声に耳を傾けながら、共に築いていくものです。

クラウドファンディングという仕組みを土台に、全国のすばらしい活動を支えるお金の流れを、誠実に、そして着実に、これからも創っていきます。

いのち会議は、READYFOR などの組織と協力して、人びとの声を聞きながら、みんなの想いを集め、社会を良くするお金の流れをつくっていきます。

【参考情報】

・READYFOR

https://readyfor.jp

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