いのち宣言
【提言】国や民族、文化や宗教など、あらゆる枠を超えて、みんなで音を楽しみ、舞い踊り、いのちの鼓動を感じよう!そして、平和への願いと共感の輪を世界に広げよう!
概要
行きとし生ける すべてのものへ
とどけ この唄よ とどけ
紡げ いのちの言葉を 歌え いのちの唄を
生まれいずる いのちの舞が
みんなを繋げる 世界がつながる
ここに感じよう 今!
世の中は複合的危機の中にあり、戦争や内戦が世界各地で起こり、自然災害は世界のいたるところで勃発しています。そして貿易戦争が始まるリスクが高まり、世界が不安定になっていくような要素が日増しに増えています。
日本発祥の、「盆踊り」は「誰も取り残さないインクルーシブな踊り」と言われます。誰もが参加できる分かり易い振付、そして輪になり、踊り続ける中で、そこに喜びや愉しさ、笑顔や友情が生まれます。
人々が、一つの空間で、愉しい、面白い、嬉しいという瞬間を共有できた時、そこになんともいえない、素敵な気持ちが生まれます。この瞬間を繋ぎ合わせ、共感の輪ができたとき、世界は少しずつ、少しずつ、平和に向かって進めるのではないでしょうか。共感の輪は平和な世界を築く礎になるのではないでしょうか。
このような視点に立って、2018年、日本舞踊家の孝藤右近さんとJICA職員の坂口幸太さん、社会音楽家の中江川力也さんが各国音楽の伝承者たちと一緒になって、「各国・地域を代表する音楽×平和を願う盆踊り」、という新しいコンテンツを創りました。これがWorld Bon Bon(世界盆踊り)です。
World Bon Bonは、ある会話がきっかけで始まりました。2019年に開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD VII)に向けて、アフリカと日本が一緒になって共感の輪を作れるような活動を出来るのではないかという想いが生まれ、仲間たちでアフリカ盆踊り実行委員会を組織しました。そしてTICAD VII本会合の前夜祭として、アフリカの人びとと日本や世界の仲間たち数千人が横浜で盆踊りを通じて一つになることができ、これが原体験となりました。
その後、新型コロナ禍が拡がり活動は一時休止します。
それぞれの日々を過ごす中で、2022年にリチャーズ駐日ジャマイカ大使より「コロナ禍でイベントを開催するのが難しいが、自国の独立60周年を祝うイベントを東京で出来ないだろうか?」という相談がありました。これを受け、3人が今自分にできることをやろう、という想いで立ち上がり、ジャマイカ固有の音楽、ルーツレゲエの伝承者であるマカラフィン氏と一緒に、「Reggae Bon Bon」、「JJ Partnership」という曲を作りました。坂口さんが提供した楽曲アイデアを、中江川さんが中心になってアレンジし、孝藤さんが盆踊りの振付をつけた作品です。この作品が各所で反響を呼び、その後様々な機会を得ていくことになります。約2年間の間に「Mexico Bon Bon」、「Palo Bon Bon」、「Nica Bon Bon」、り「Platano Bon Bon」、「Merengue Bon Bon」、「Bachata Bon Bon」、「Cotui Bon Bon」、「Lao Bon Bon」、「Jumbo Bon Bon(ケニア盆踊り)」、「Irish Bon Bon」、「Guate Bon Bon」、「Pachamama Bon Bon(ボリビア盆踊り)」というオリジナル楽曲・振付が完成し、日本、ドミニカ共和国、ジャマイカ、ラオス、ニカラグアなどで踊られています。
この度、World Bon Bonのメンバーが、いのち宣言の発出に向けて、これまでの活動の集大成ともいうべき「いのちBon Bon」を完成してくださいました。
踊りを通して、いのちの躍動を感じることができ、いのちの輝きを放っていくことができるように、そんな想いで作られた作品です。10月11日の「いのち宣言フェスティバル」のフィナーレとして、この「いのちBon Bon」を含む楽曲を来場者の皆様と一緒に愉しんで歌い、踊る予定です。
「いのち会議は、「いのちBonBon」をはじめとしたWorld Bon Bonの楽曲と振付をさまざまな人びととともに楽しみ、拡げていくことによって、それぞれ人の平和を願う、いのち輝く行動につなげていきます。平和という共通の目的のために、ひとりひとりに出来ることを考え、共感できる仲間を作り、実践に移していくため、共に手をとり、前に進んでまいりましょう。

参考情報
・Artist in Project | 海外での取り組み – JICA
※楽曲・振付は以下のURLから視聴できます。
https://www.jica.go.jp/overseas/america/plaza/aip.html
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