いのち宣言
【提言】いのちをテーマにしたARTを通じて、色々な人がつながり、「いのちのみなもと」に立ち返って社会課題に向き合う機会をつくり、世界中に届けよう。
概要
私たちの周りにあるものが実はすべて地球や宇宙からの贈り物であることに気づくと、感謝の気持ちが芽生えます。空気を吸い込むたびに感じるいのちの鼓動。朝の太陽がもたらす温かな光、水が潤す大地と、そのすべてが、私たちに生きる力を与えてくれています。大地の豊かな緑や、森に息づく生命、果てしなく広がる海 — これらは単なる景色ではなく、生命を支える根源としてこの星に存在し、私たちを支えている大きな存在です。そして、その中心にある「いのち」もまた、この宇宙からの大きなギフトです。
目には見えなくても、確かにつながり合い、支え合っているのです。
こうした数々のギフトに対する感謝を胸に、私たちは地球に何をお返しできるのでしょうか?私たちの小さな選択や行動ひとつひとつが、地球へのお返しになるかもしれません。自然への畏敬、他のいのちを尊重する気持ち、そして未来のために手を取り合って行動すること。それが、この星「地球」からの贈り物に対する、私たちなりの感謝の表現となるのではないでしょうか。
その視点に立って、今一度、この地球を見ると、何を感じるでしょう?
一般社団法人Feel&Senseは、そんな視点に立ち、ARTの力を活用した「LIFE WORLD PROJECT ~ 100年後も続く愛といのちのアートプロジェクト」 を進めています。このプロジェクトは、宇宙的大きな視点から「いのち」を感じ、いのちの源に立ち返り、「生きる力」を育むことをテーマとしています。アートを通じて、分断、孤立、自然との疎外、そして心の豊かさの欠如といった課題に向き合い、未来をつなぐ「いのち」の輝きを広げることで、100年後も続く愛と希望の社会を目指します。
具体的な活動としては、「いのちを感じる」機会を創造するため、公共施設であるプラネタリウムを活用し、プラネタリウムの丸い形をお母さんのお腹の中にみたて、壮大なスケールで宇宙の誕生からいのちの神秘・軌跡を伝えるART映像作品「「LIFE®︎いのち – うまれることを再体験 -」を制作しています。
教育分野では、作品を活用し、国立大学などと連携してARTによるアイデンティティ教育プログラムを共同開発し、教育の現場で実施しています。文部科学省の「生命の安全教育推進事業」での実施では、9割の子どもたちの自己肯定感が向上するという結果が出ました。
また観光分野では、日本の神社仏閣を舞台に「いのちの概念を再発見する」これまでにない取り組みを展開し、たとえば世界遺産高野山では、空海御誕生1250周年記念事業を実施したほか、熊野本宮大社、熊野速玉大社、出雲大社、竹田城跡などの文化遺産で実施しました。
Feel&Senseは、2050年までに世界規模での展開を見据え、その大きな第一歩として、2025年9月27日、大阪・関西万博のメインホールEXPOホールにて、いのちをテーマとしたイベント「LIFE®︎いのち with スーパーキッズ・オーケストラ」を、「いのち会議」とともに開催します。そこでは、ART映像作品「LIFE®︎いのち~うまれることを再体験~」を、世界的指揮者である佐渡裕氏が最も愛情を注ぐスーパーキッズ・オーケストラのこどもたちが生演奏します。こどもたちが奏でる純粋で透き通る音とともに、壮大なスケールでいのちの軌跡をたどりながら、いのちの源へと触れていきます。また、いのち会議のテーマソング「いのち/INOCHI」(作詞:いのち会議 作曲:橋本昌彦)を、200名の子どもたちと一緒に歌います。
「いのち会議」はFeel&Senseと連携し、ARTを通じて「いのちの本質にたち還る機会」を国内外で創造してまいります。数年後、私たちが社会へ起こしたアクションが、社会を構成する家庭における心の豊かさにつながり、人類がそれぞれを尊重しあい、自分ごととしてこの星を大切にする時代につながっていくと信じています。その実現のために、与えられたいのちを最大限に生かしあい、輝き続けたいと思います。

参考情報
・Feel&Sense
https://www.feelandsense.co/
・LIFEいのち
https://www.life-planetarium.com
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